登録団体詳細情報

認定登録団体詳細情報

団体名
白百合女子大学
団体の種類
学校法人
住所
〒1828525 東京都 調布市緑ヶ丘 1-25  
電話番号
03-3326-5050
FAX
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E-mail
mfunata@shirayuri.ac.jp
ホームページ
http://www.shirayuri.ac.jp
指導対象
短大・大学生
指導した人数 (実績)
85
事業内容
学校法人白百合学園は、17世紀末にフランスで誕生したシャルトル聖パウロ修道女会を設立母体として、1881年に東京の神田に発足し、現在では、函館から熊本に至る日本全国の9か所で幼稚園から大学までの様々なレベルにおける教育活動に従事している。白百合女子大学は、
1965年に、4年制大学として誕生し、以来、カリキュラムや教育施設を拡充し、また、カトリック精神に基づく少人数教育を実践することで、高い評価を受けている。
英語教育における実績と全国の指導場所
白百合女子大学では、1947年に英文科を設置して以来、1994年には英語英文学科に学科名称の変更し、半世紀以上に亘り、幅広い英語コミュニケーション能力を身につけ、国際社会や英米の文学・文化への理解を深める学びを通して社会に貢献できる人材の育成に従事してきた。
現在では、「イギリス文学・文化」「アメリカ文学・文化」「比較文学・文化」「ことばとコミュニケーション」の4つのコースを中心とした各分野の専門科目をバランス良く配置し、少人数制のセミナーを中心としてきめ細かな指導をしている。特に、国際社会に通用する実践的な英語運用能力の育成のため、レベル別、少人数制クラスで多角的に英語を学び、英検、TOEIC、TOEFLなどの資格対策はもちろん、英語の専門職や専攻研究を目指す上で必要な実力を養成している。また、本学には、アメリカ・イギリス・フランスを中心とした協定校および認定校があり、留学を希望する学生が、生きたことばを学び、国際的な視野を身に付けるためのさまざまなサポートを行ってきた。さらに、2011年度より新たな取り組みとして「白百合グローバルビジネスプログラム」を開始した。このプログラムでは、ビジネス関連知識を習得し、ビジネス・スキルの十分な演習を行ったうえで、英語圏の教育機関で海外ビジネス研修を受講し、グローバルなビジネス・シーンに対応する国際教養人の育成を目指している。
教育内容の特色
フランスを発祥とする修道女会を設立母体とする白百合女子大学は、校名、校章の「白百合」の花に象徴されるように、清楚、謙虚さの中に気品を保ち、豊かな人間性と広い視野のうえに、専門的な知識を兼ね備えた自立的女性を育成することを教育理念とする。その実現を目指して、徹底した少人数教育を実践することで一人ひとりが持っている学問的・人間的な素養を引き出す最適な環境を作り出し、知性と人間性を兼ね備えた、自立した女性を育てる「白百合の教育」を実践してきた。本学は国語国文学科、フランス語フランス文学科、英語英文学科、児童文化学科(児童文学・文化専攻/発達心理学専攻)の4学科2専攻から成り、専門的な学びを深めたい人にはそれぞれの学科・専攻に対応した大学院(修士課程・博士課程)が用意され、これまでも数多くの優れた研究者を輩出している。また、学科専門科目として開講されている授業の一部を他学科の学生が履修することができる「他学科開放科目」の制度を利用して、学びの幅を広げ、学問の領域を超えた学際的なリベラル・アーツの実践を展開している。
小学校英語で一番大切だと思っていること
現段階における日本の小学校での英語教育の最も重要な課題は、子どもたちへの英語教育についての専門性を有し、全国の各地域、各学校の小学校外国語活動推進する過程において中核的な役割を担える指導者を養成することである。そして、そのような「専門性」の核を形成するものは、様々な活動アイデアのレパートリーそのものにもまして、ひとつひとつの活動の背後に存在する指導原理、つまり、「なぜ、ある活動が子どもたちを相手にしたレッスンの中でうまくいくのか?」、「どうして、その活動を『子どもたちの発達段階に合った活動』と呼ぶことができるのか?」という観点からそれぞれの活動を吟味する「眼」を持つことである。
育成活動内容
本学の指導者養成プログラムでは、子どもたちに英語を教える指導者に求められる資質を(1)子どもに教える技術と理論、(2)子どもに教える英語運用力、および、(3)子どもに教える授業実践力の3つの領域から成るものと考え、これら3つの力をバランスよく備えた指導者の養成を目指している。それぞれの領域においては、次のような履修の流れに従って子どもに英語を教える力を身に着けることができるように組み立てられている。
(1)子どもに教える技術と理論 ― 実践面から理論へと体験的に学ぶ
この領域では、学生は、「児童英語入門」と「児童英語教材研究」の2つの科目で、子どもたちへの外国語教育の基本的な考え方を学び、ゲームや絵本、歌やチャンツなどといった子どもたちへの英語教育を楽しく豊かなものとする教材の扱い方を習得する。と同時に、言語理論や教育法などの授業群を通じて、第二言語習得や認知発達など児童英語教育の実践を支える理論的背景にも触れる。
(2)子どもに教える英語運用力 ― 指導場面に直結する英語スキルを習得する
1年目の「こどもに教えるための英語Ⅰ」で、教室英語の練習および絵本やチャンツを素材とした発音演習など、子どもたちへの指導場面と密接に結びついた英語運用力の向上を目指す。そして、「こどもに教えるための英語Ⅱ」では、わかりやすい英語で臨機応変にレッスンを運営する方法を身に着けさせる。
(3)子どもに教える授業実践力 ― 無理なく、安心できる形で実践を体験する
この領域では、学生は、まず、1年目の「児童英語観察実習」で小学校や児童英語教室を訪問し、実際の授業を観察した上で、2年目の「児童英語指導法ワークショップ1または2」において、一学期に2つの公立小学校を4回ずつ訪問し、授業実践を行う。これに当たって学生は自分たちで授業計画を立て、教材等の準備を行い、訪問した小学校で、英語のクラスを自分たちで教える。このことによって学生に演習にとどまらない、生きた小学校現場での外国語活動の実践的な指導経験を積ませることを可能にしている。
抱負
2008年に告示された新小学校学習指導要領により、2年間の移行期間を経て、2011年度から、小学校5、6年生を対象とする外国語活動が必修化された。この必修化の実施に際しては、指導要領が示す方針の具現化を目指す『英語ノート』や『 Hi、 friends!』といった教材が用意され、外国語活動の指導が初めての先生であっても授業の運営ができるように、指導資料と音声CD、さらには電子黒板用のデジタル教材などのサポートが工夫され、外国語活動の導入に伴い小学校現場が直面する困難点の十分な見極めと手当てを行うことが意図されている。しかしながら、様々な指導環境における実施状況を見ると、「外国語活動をいったい誰が教えるのか」という最も基本的な問いに対する実質的な答えは依然として見えてこないのが実情である。この問題には、そもそも、一朝一夕にしての解決策はあり得ない。導入期以降の日本の小学校外国語活動の継続的発展にとって喫緊の課題は、それぞれの地域において外国語活動推進の中核となって活動し、各小学校における外国語活動のカリキュラムを組織し、運営するための専門性を有する指導者を養成し、供給することである。本学もこの課題の解決に貢献することを目的として、児童英語教育指導者の養成のために汎用性の高い枠組みを構築するための研究を進めてきた。研究の過程では、従来の外国語教師教育の一般的な構成を踏まえ、 (1) 児童英語教育の理論と実践を支える専門的知識・技能基盤の分析、(2) 指導者に必要な英語運用能力の特定、および、(3) 履修者が安心感を持って取り組める指導体験プログラムの開発の3つを段階的に研究してきた。この研究の成果を踏まえて開発した指導者養成プログラムの運営を、2012年度以降の学部入学者を対象として開始した。
上述の過程を経て組織した本学の養成プログラムおいて、履修者は、指導の実践面を実際に体験的することから出発し、次第に、楽しい活動に埋め込まれた指導理論を掘り起こして行くといった形で、体系的に「実践」と「理論」を学ぶことができる。今後も、本学プログラムの実際の運営から得られる知見を蓄積するとともに、他の諸機関における養成プログラムの展開の過程も視野に入れ、より汎用性の高いプログラムの開発をしていく予定である。
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