登録団体詳細情報

認定登録団体詳細情報

団体名
杏林大学 外国語学部
団体の種類
学校法人
住所
〒1818612 東京都 三鷹市 下連雀5-4-1
電話番号
0422478000
FAX
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E-mail
terumi@ks.kyorin-u.ac.jp
ホームページ
http://www.kyorin-u.ac.jp/
指導対象
短大・大学生
指導した人数 (実績)
9179
事業内容
杏林大学は、人々の健康を守るための実践的な教育と国際人の育成を目指す特色ある総合大学として発展してきた。医学部、保健学部、総合政策学部、外国語学部の4学部と医学研究科、保健学研究科、国際協力研究科の大学院3研究科、そして医学部付属看護専門学校の、それぞれ特色のある学部・研究科が互いに連携し合って、きめ細かい少人数の教育・研究を行っている。外国語学部は、1988年4月、英米語学科、中国語学科、日本語学科の3学科で開設されたが、現在は、英語学科、中国語・日本語学科、応用コミュニケーション学科の3学科で構成されており、2010年4月には観光交流文化学科を加え4学科になる。
英語教育における実績と全国の指導場所
1988年の外国語学部開設以来、昨年20周年を迎え、現在までに6、374名の卒業生を輩出してきた。その中で英語教育は現在まで外国語学部での教育の根幹を成している。開設時は英米語学科を設けていたが、2001年に外国語学科に統合、2006年新たに英語学科を開設、英語教育コース、英語ビジネスコミュニケーションコースの2コースを設け、英語運用能力と専門的知識を備えた国際的な職業人を養成している。また1992年より教職課程を設置し、これまでに数多くの中学校・高等学校教諭一種免許状(英語)取得者、教員採用者を輩出している。さらに国際交流センターを付置し、外国人留学生の受け入れ、本学学生のイギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、シンガポールなどの英語圏への海外研修を毎年実施している。

全国の指導場所
八王子市立高倉小学校・羽村市立武蔵野小学校
教育内容の特色
杏林大学外国語学部は、外国語の習得を通じて、「言葉」の持つ豊かな創造性とコミュニケーション機能の可能性を追究するとともに、異文化の垣根を越えて相互に理解し共存できる人間性そのものを陶冶し、杏林大学の建学の精神である「眞・善・美の探究」を広く国際的視野のもとに実現することを、その理念・目的としている。
小学校英語で一番大切だと思っていること
常に児童主体であることを忘れないこと。特に、児童間の相互行為による学びを最優先とし、指導者から児童への指導だけでなく、指導者が児童から学ぶこともあるという姿勢を持ちつつ、カリキュラム、指導案作成、授業進行に生かすことが大切であると考えている。また、「英語の勉強」というより、「英語でコミュニケーションをとる」ことを念頭に置いている。
育成活動内容
・英語学科英語教育コースの専門科目として①「児童英語教育論」2単位、②「児童英語教育教材研究」1単位、③「児童英語教育実習」1単位の3科目を設置している。設置当時は、貴協議会トレーナー検定委員の豊田ひろ子教授が担当し、小学校指導者育成の礎を築いていただいた。 ・上記科目内で、小学校英語の目的と意義、国際理解教育、言語習得、指導法等を講義形式で教授するばかりでなく、実習を通して、実践的な教材研究、指導法・教室運営の方法習得、指導技術の獲得を行っている。 ・八王子市立高倉小学校の英語コミュニケーションサークルSMILEにおいて、上記科目の履修者、既履修者が実際に小学生を相手に英語指導を行うことによって、指導力を養成している。 ・八王子市立高倉小学校のALTや日本人指導者による5・6年対象の英語活動の授業見学を行っている。
・成城学園初等学校、昭和女子大学附属昭和小学校など、公立・私立を問わずにさまざまな小学校で複数学年の授業見学を行い、指導観、教育観が偏らない小学校英語指導者育成ができるよう配慮している。 ・八王子市立高倉小学校からの依頼で「小学校英語活動の指導の工夫」という講座名の研修会に講師として科目担当者を派遣し、小学校英語指導者育成を兼ねた地域貢献を行っている。
抱負
1.時代が求める小学校英語指導者を育成する
杏林大学外国語学部英語学科英語教育コースの教育目標は、「実践的な英語力の向上を図るばかりでなく、これを基盤として英語教師に必要な資質・能力の育成を行うことを通じて、これからの日本社会に求められる『「新しい時代にふさわしい英語教師』を育成する」ことである。この教育目標に則り、2002年総合学習の一環として小学校へ英語活動が導入されたのを機に、児童英語教育関連科目を英語教育コースの専門科目として設置したが、2011年度に小学校5・6年生で英語活動が必修化されるのに伴い、J-SHINEの共通カリキュラムを積極的に取り入れる形で科目整備を行い、認定資格を有する指導者を育成したい。 2.自らがコミュニケーション能力を備えた小学校英語指導者を育成する杏林大学外国語学部では、1・2年次の基盤教育プログラムとして、PEP(Practical English Program)という英語プログラムを必修科目として設置している。この科目ではオリジナルテキストを使用して、「通じる英語」「使える英語」の実践的コミュニケーション能力の習得を行っている。また、3・4年次の必修科目でも実用的英語運用能力の向上を主眼とした科目が多数設置されている。小学校の英語活動ではコミュニケーションに重点が置かれているが、指導者自らの英語コミュニケーション能力は必須であり、小学生が満足できる授業を展開できる実践的英語力を備えた指導者を育成したい。 3.日本の英語教育の全体像を的確に把握した小学校英語指導者を育成する英語学科英語教育コースには、児童英語教育関連科目に加え、「英語教育論」「児童文学論」「バイリンガル教育論」「英語科教育法」「社会人英語教育法」などの幅広い英語教育関連科目が設置されている。わが国における英語教育の歴史を踏まえ、現代の英語教育において小学校英語教育が果たす役割を的確に認識した上で指導に当たれる人材を育成したい。また、教職課程では中学校、高等学校の英語科の教育職員免許状の習得も可能である。他にも日本語教師育成を行うカリキュラムもあり、言語教育についてさまざまな観点から学ぶことも可能である。英語と言語教育双方について高度な専門的な知識を持った指導者を育成していきたい。 4.関連学問領域の知見を活かした指導のできる小学校英語指導者を育成する大学であるという特性を最大限に活用し、言語学、心理学、異文化理解に関連する授業を履修することにより、幅広い知見を身につけ、小学生の英語指導に活用していける指導者を育成したい。特に英語教育コースの専門科目には、「英語学」「英語音声学」「社会言語学」「認知言語学」「言語獲得のメカニズム」等の専門科目が設置されており、関連学問領域の最新の知見を学ぶことができ、小学生の英語教育に活用されることを期待している。 5.子どもたちに英語を学びたいと感じさせる小学校英語指導者を育成する発達心理学を基礎として、各年齢に応じた運動能力、知的発達、言語の発達等の発達段階に応じた英語の4技能の指導法を専門的に学び、常に児童主体の教育ができる指導者を育成する。カリキュラムや指導案作成の際は、児童間の相互行為を大切にし、英語と同時に社会性・国際感覚も養うことができるよう心がける。児童たちの「これをやりたい」、「これができるようになりたい」という情動を汲み取り、指導者が教えたいことよりも、児童たちが学びたいと思っていることを重視し、楽しんで英語でコミュニケーションをできる授業進行、および環境作りができる指導者を育成する。
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