登録団体詳細情報

認定登録団体詳細情報

団体名
金城学院大学
団体の種類
学校法人
住所
〒4638521 愛知県 名古屋市守山区大森2-1723 
電話番号
052-798-0180
FAX
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E-mail
satomishibata@kinjo-u.ac.jp
ホームページ
http://www.kinjo-u.ac.jp/
指導対象
短大・大学生
指導した人数 (実績)
120
事業内容
学校法人金城学院は、福音主義キリスト教に基づく女性教育を柱として、金城学院大学(文学部・生活環境学部・現代文化学部・人間科学部・薬学部)・大学院、ならびに高等学校・中学校・幼稚園を経営している。J-SHINE取得のためのプログラムは文学部英語英米文化学科(キッズ・イングリッシュ・プログラム)および人間科学部現代子ども学科で提供される(現代子ども学科については予定)。
英語教育における実績と全国の指導場所
金城学院大学では英語教育を重視し、全学の1・2年生に最低週2回の英語授業を必修としている。また、留学制度も充実しており、9カ国21校と協定・提携をし、多くの学生を派遣している。英語英米文化学科では特に英語教育に力を入れている。この学科では1~3年生まで習熟度別英語授業を実施し、一年次では週6~7コマの英語授業がある。TOEICは年に2回受験を義務付けており、卒業までに1年程度の留学を経験する学生も4人に1人となっている。キッズ・イングリッシュ・プログラムだけでなく、エアライン関係への就職を応援したり、通訳者を養成するプログラムを備えるなど、英語を生かし、プロとして活躍できるような実践力をつけることを目指している。
教育内容の特色
金城学院には121年におよぶ女子教育の歴史と伝統がある。「主を畏れることは知恵の初め」をスクールモットーとし、学院全体でキリスト教を基盤とする人格教育と、時代に即応した実務教育を実施している。大学では「豊かな人間性と実践的能力を兼ね備え社会に貢献できる女性」を育成することを目的として教育・研究活動を行っている。
小学校英語で一番大切だと思っていること
何よりも小学校のうちに「英語が楽しい」と思える経験をさせ、子どものやる気を高めることが重要である。音楽を使う、身体を動かす、異文化を楽しく学ぶなどの楽しいアクティビティの他に、生徒の名前を呼んだり、褒めたり、教師のことを好きになってもらうなど、小さいけれど大切なことに着目したい。また、教師自身が楽しむことも重視している。教師が楽しめばそれは子どもにも伝わり、子どもにとってより楽しい授業となる。授業プランを立てるときも笑う箇所を意図的に作るなど、ユーモアのセンスを発揮できるような教師を育てたい。
育成活動内容
英語英米文化学科のキッズ・イングリッシュ・プログラムでは、1・2年次に英語の基礎能力をつけ、言語学の基礎知識を身に付ける。そして3年次から本格的な育成が始まる。3年次には子どもの発達に適した英語教育をするための知識(言語発達の仕組みや様々な指導法など)を、講義を通じて身につけると同時に、演習形式の授業を通じてレッスンプランの立て方や英語による指導法を練習する。授業では受講者数を16名程度に絞り、丁寧に指導している。模擬レッスンの後、担当教員は受講生一人一人について文法の間違いや発音の問題点などを毎回丁寧に添削している。また、Class Dynamicsの理論と実践を学ぶ。4年次には絵本や小道具などに関する知識とその使い方を学び、実践力を高める。そして、実習では実際に提携先の幼稚園で英語による授業を行う。実習指導は子どものための英会話スクール(20年の歴史を持つEducation Network)を経営するベテラン教員が行っている。実習前にはレッスンプランを毎回書き、教員の助言に従って最低3回は書き直す、実習後はレッスンレポートを書き、添削を受けるなど徹底した指導が行われている。また、様々な教材や小道具をそろえたライブラリも充実している(教材リストを参照してください)。このライブラリは毎年拡張し続けている。
抱負
女性の社会進出が進んだ今日でも、すべての女性が生涯を通じ熱意を持って取り組めるような職業に就くことは難しい。なぜなら結婚や出産といったライフイベントを経験する女性を手厚く支援する仕組みが、未だ日本社会では整っていないからである。本学ではそのようなライフイベントの有無に関わらず、女性がライフワークとして継続的に実践し続けることができる仕事の一つとして、子どもの英語指導者という仕事を提案する。小学校担任ではない「英語指導者」は早期英語教育の専門家である。専門家としての誇りを持ち、学級担任と協力して小学校英語をリードできるような指導者の育成を目指す。
本学のキッズ・イングリッシュ・プログラムで特に重視していることが二点ある。一点目は、知識と技術をバランスよく取り入れた教育を行うことである。私たちは大学という環境を活かし、様々な講義を通じて子どもの外国語習得や言語・情緒の発達、異文化教育などについて幅広い知識を提供している。幅広い知識は、効果的な指導を行うためだけでなく、指導者として活動を始めた後も自ら成長していくための、そして、社会の変化に合わせ柔軟に指導を行っていくための土台となる。逆に、大学環境では知識の詰め込みに終始する危険性もあるが、本プログラムでは演習形式の授業が半数を占め、実際の幼稚園での実習も行うなど指導技術向上にも力を入れている。少人数制で一人一人を丁寧に指導するため、受講生は修了後すぐに指導を始められる実力をつけている。
二点目は、一点目とも関連するが、受講生がより充実した指導を行えるようなツールを多く身に付けさせることである。そのため具体的かつ実践的な知識を多く提供している。例えば指導者になった後に使うことができるような多くの歌、チャンツ、ゲームや活動などを紹介し、身に付けさせている。また、約60冊のテキストや約100冊の絵本、音声教材、カード、コインなどの小道具が豊富にそろったライブラリを用意し、多くの教材に触れる機会を提供している。
キッズ・イングリッシュ・プログラムは現在1学年16名程度と小規模であるが、その分充実した教育を施すように努力している。今後は現代子ども学科に同様のプログラムを開設したり、実習先の小学校・幼稚園を増やすなど、早期英語指導者養成プログラムを拡充していく予定である。
また、地域との連携も積極的に進めていく。具体的には、愛知県内の各小学校へ「英語アシスタント」を派遣する。そのためにレベルの高い、即戦力となる指導者を育成する。将来的には(教育委員会主催の)教職員研修会において講師を務めらるような指導者を育てたい。このため、名古屋市だけでなく、小学校英語教育に熱心な近隣地域との連携も深めていきたい。本プログラムの講師はJASTEC東海支部に所属し、事例研究などを発表してきている。この学会は小学校の先生方も多く出席されるので、今後も意見・情報交換を積極的に行い、様々な協力関係を構築していきたい。
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